駅名しりとりの旅やってみた<1日目>
参加者紹介
旅を振り返る前に少しメンバー紹介をしておきましょう。
- 食べ物
名前が謎。なんで食べ物っていう抽象的な名詞なんだろうか。たぶん4人の中で1番やばい人。カミサワラレルシ マクラニサレルシ - はなまるうどん
たぶんこの中では常識枠より。愛知県民らしい。これまた名前が謎。丸亀製麺にはいかないんだって。 - 積分くん
Twitterのユーザーネームは打ち込むのが面倒なのでこう呼ばせてもらっている。やばい人。3日目に会った彼の友人に聞けばいくらでもエピソードが出てきそう。 - U(私)
特にいうこともない。日々を無気力に過ごしている。ずみがき!さんの駅名しりとりの旅に感化された。
いざ出発! 1st choice
大まかなルールについてはこちらの記事に書かれております。
京都駅から出発した食べ物、はなまるうどん、積分くん、僕の一行。
京都の『と』からはじまる最初の選択肢は以下のようになっていました。
皆さんもどこがいいかぜひ考えてみてください。
それぞれの選択について、その場所はこちらに記しています。
<「駅名しりとりの旅 ー解ー」 近日公開>
選ばれたのは…
特に悩むこともなく、いやそもそも何も知らないので悩むことが難しいですが選ばれたのは⑦の富田浜駅でした。
「富田浜は……
三重県です!!」
と言って私は微妙な反応の三人を残し一人改札へ向かうのでした。
富田浜駅は四日市市の駅です。四日市駅では、ほぼ初めて見た長ーい貨物列車や煙のもくもく出る煙突に興奮しながら私たちは富田浜駅へと向かいました。
富田浜駅で降り立つと…
一面住宅地です。そりゃそうです。みんなが知らなさそうな駅を選んでるから大都市に当たるはずはないんです。
でも私たちはそういう町にこそ魅力を感じていました。言葉に言い表すのは難しいけれど、やっぱり普段見ない景色を見るのはなんだって興奮に繋がるんですよ。普段通学路にしていれば絶対気にもしない景色。ここの人たちの暮らしが垣間見えたりするのがどれだけ心を擽るのか。
その日は快晴でした。私たちは消えゆく影法師と共にアスファルトの細い道を歩き地元の食堂などがないのか、探すのでした。
資本主義との戦い
私たちは歩きました。飲食店がないか探しました。でも簡単には見つかりませんでした。あるのは病院、薬局、商店くらい。流石に痺れを切らして積分くんが街の人に声をかけて聞いてみようと言い出しました。すでに影法師も成長を始めていて、私たちはその案にのるのでした。
見つけた町人はベビーカーを押した女性。飲食店が近くにないか尋ねると、「ちょっと奥にイオンがありますよ」と答えてくれました。私たちはその女性にお礼を言って去りましたが、駅を降りてからずっと見えていた資本主義のピンクの棟に靡く気にはしばらくなれませんでした。ましてや旅先で。
しかし空腹には勝てません。私たちは一縷の望みを、イオンに至るまでの道に託しました。
資本主義との戦い2
私たちはさらに歩きました。すると商店街のような場所に当たったのです。あるとしたらここが最後だ…!と思い私たちは最後にその通り沿いを見回ることにしました。資本主義を象徴するピンクはもう、私たちのすぐ近くでした。
そして、なんとか見つけたのです、通りを歩く中でそれらしき看板を。通りは予想以上にシャッターがしまっており、ここが最後の望みでした。その看板は通りに交わる道の少し奥にありました。今思えばこれをみつけられたのは奇跡のような気がします。
私たちは看板の近くへ向かったのですが…
看板のある建物はどこをどう見てもただの民家、その看板は広告かあるいはこの建物が出前専門の飲食店だという結論にたどり着きました。
後で近くのおじいさんに尋ねると、この近くの飲食店は14時ごろで閉まってしまうということで、ついに私たちは資本主義への敗北を期すこととなってしまったのです。心なしか、影法師も薄くなってしまったように感じました。
道中、奇跡的な出会い
私たちの敗北が確定したのち道路を歩いていると、なんともいい雰囲気のお店を見つけました。主に乾物類を扱うお店のようで、おしゃぶり昆布や鰹節、タコそっくりなイカが置いてありました。
お店をうろついていると、店番をしていらした愛嬌たっぷりのお姉さんがお豆のお菓子をくれました。いつもはお年寄りが多いから〜と私たちのような存在はかなり珍しいようでした。
お姉さんには、この旅が駅名でしりとりをつなぐ旅であること、そしてその1st choiceが富田浜駅であったことを伝えました。私たちがどこから来たのか当ててみてほしいというと、「え〜どこだろ〜、「と」で終わる駅だよね〜」と言って考えてくれたのですが、その様子に私たちは皆心を奪われてしまったのです。少し前にも言いましたが、このお姉さんは、本当に愛嬌のある方でした。
私たちが京都から来た学生であることを理解したお姉さんは、勘の鋭い一言を私たちに投げかけました。
「この様子とかをTwitterかInstagramにあげたりするんですか〜?」
女性の勘は恐ろしい、とは伊達に言ったものではありません。私たちがこの様子をTwitterで実況していることを伝えると、お姉さんは「じゃあ時間があるときに見てみますね〜」と言ってくれました。見てくださったんでしょうか、お姉さん。
資本主義の味
一時良い気分となった一行。歩いて、桃色の建物、そのフードコートに向かいました。もちろんのことながら、あるのはチェーン店ばかり。浮かれた気分も下降気味に。こうなってしまえば金欠大学生としてはいかに費用を削るか考えます。
そこで私は思い出したのです。実は年始の福袋でとあるラーメン店の食事券をゲットしていたのでした。財布にはその食事券(500円×3枚)。期限も迫っていたし、今しかないと私は真っ先にそのラーメン店に並びました。
ですがその食事券には問題があり、3月いっぱいまでしか使えないのです。このままでは宝の持ち腐れになってしまう…私はそう考えて彼らにこのような提案をしました。
「食事券が後2枚あるんだけど、いる?」
金欠大学生なのは彼らも同じです。すぐに飛びついた彼らはジャンケンで戦争を始めました。勝ったのは食べ物、はなまるうどんの両名。彼らも私と同じラーメン店に並び、麻婆ラーメンなるものを注文するのでした。
一方戦争に負けてしまった積分くん。そのまますごすご去るかと思いきや新たな飯テロを行い始めました。これみよがしに海鮮丼を食べはじめました。もともと最初の選択肢、広島県が1つ存在することは伝えていました。「広島県で牡蠣食べたい!」と言って脳内イメージが海産物で埋め尽くされていた私たちはかなりこれに苦しめられたのでした。
資本主義の味は、いつもの味と嫉妬の味が混じったえも言われぬものでした。
旅先で食べるイオンのフードコートは敗北の味#駅名しりとりの旅 pic.twitter.com/no0OAtxMqo
2nd choice
駅に戻った私たちには2つ目の選択が待ち受けています。マキノの『の』からはじまる駅名です。
一際異彩を放つマキノ。じゃんけんの末選ばれたのはそう、そのマキノ駅(滋賀県高島市、琵琶湖のほとり)でした。後から知ったのですが、マキノはスキーやキャンプ、湖水浴で有名な場所のようです。ついに私たちの影法師も陰に飲まれはじめ、私たちはマキノで宿を取る選択を決めました。
しかし、こんな時間にホテルなんて取れるのか、私たちにはそんな疑問が浮かびました。途中の名古屋で宿を取る選択肢もありましたが、一刻も早くしりとりを進めたい。しりとりにとりつかれた我々は楽観的観測のもと、マキノ駅へと向かうのでした。
結論から言うとホテルを取ることはできました。しかし湖西線の洗礼を受けたおかげで時刻はもう23時。夜ご飯も食べていなければ辺りは真っ暗で私たちにも限界の2文字が見えはじめていました。
ワロタ#駅名しりとりの旅 pic.twitter.com/8gTtHSaOZD
— 食べ物 (@ippaiTKG) 2020年3月9日
絶望の中マキノ駅に至りGoogleマップで道を確認する我々の前に救世主が現れたのです。
「○○様ご一行ですか?外も暗いのでお迎えに上がりました。」
お礼を言って乗り込んだバス。あのときの安心感は普段の生活では得られないような素晴らしいものでした。もちろんこの旅はどこに行くのかもわからないような旅なので、自らの安全の保証などどこにもありません。そんな中得られたひとときのやさしさ、安全、安心。感動しました。
もうほとんど消灯してしまったホテルに向かい、チェックインを済ませ、部屋に向かいました。通された部屋は私たちの想像を凌駕していました。
こんな部屋に泊まってもいいのか? 本気でそう思いました。さらなる安心を得た私たちはそのまま眠りにつく…
わけがなく(空腹だし)、コンビニに行って夜食と朝食を調達するのでした。
ようやく落ち着く場所を得られた私たちは好きな曲の布教を始めたり談笑したり、思い思いに過ごした後翌日まで目をつむるのでした。
最後に
これにて 駅名しりとりの旅<1日目> は終わりです。
あまり本を読んでこなかった私の書く文章、かなり読みにくかったとは思いますがここまで読んでくださった方には感謝の気持ちでいっぱいです。
この調子で2日目、3日目に関しても執筆していこうと考えていますので、更新された際には是非ご覧ください。
<追記>2日目の記事が完成しました!
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